facebookを使って、口コミだけで売ることができるのか？

皆さんは「バイラルマーケティング」という言葉をご存知ですか？

マーケティング担当者でない限り、なじみの少ない言葉ですよね。

「バイラル」とはウイルスのように話題が自然に広がること

いわゆる「口コミ」の事です。

facebookやtwitterなどソーシャルメディアも普及してきたので、

以前よりも口コミがより起こりやすくなってきました。

「バイラル（口コミ）」を引き起こすことにより、

製品の話題になって噂になっていけば、

どんどん製品が売れて行くようになる…。

この考え自体は根本的に間違っているわけではありません。

実際に「バイラル」をうまく引き起こすことができれば、

その目的を達成することは可能です。

ただ、ここで注意が必要なのは、

一般的にバイラルマーケティングの本に書いてある成功事例として紹介されるような

大きなバズやバイラルが巻き起こるのは、

実際にはレアケースであるという点です。

なかなか口コミを意図的に起こすことは難しいのが現状です。

さらに、口コミでは「売れる商品」と「売れない商品」があります。

その判断基準の一つは日常会話で出やすいことです。

例えば、飲食店。

日常会話に出やすいものなので、

紹介しやすく、しかも気軽に試すことができるのです。

他には食品、レジャー、映画、音楽などエンターテイメント系はとても強力的です。

「この映画スゴく良かったよ」と言われて見に行ったこと、

「ここの店スゴくおいしかったよ」と言われて行ったことなど

誰にでもこういった経験はあると思います。

他には「住宅」「スマートフォン」「旅行」「結婚式」「出産」「子供関連」など

生活に密接しているものや、記念的なものが

口コミには向いていると思います。

 

一方「会計ソフト」だとしたらどうでしょうか？

日常の会話ではほとんど出る事のないものですよね？

こういったものは口コミには向いていない商品になります。

ではもし実際にどのように口コミを起こせば良いでしょうか？

ここ最近では、TwitterやFacebookなどの「ソーシャルメディア」

を活用するケースが多く見られます。

例えばアマゾンが、

ある商品の割引キャンペーンをTwitterでやったときのことです。

キャンペーン期間は1日にもかかわらず、

なんと9,500以上クリックがあり、

商品はAmazonの在庫がなくなるまで売れました。

このキャンペーンのポイントは

財布のひもが緩みやすいと言われる

「12月第2週の金曜日の夕方」にツイート（投稿）したことと、

「自分がこのキャンペーンを引用して発信することで誰かが得をする」という

テイクアクションを誘発したこと、

在庫の状態などをなるべくリアルタイムでつぶやき、

来たメッセージに対してはこまめに返信していたことです。

ソーシャルメディアで「口コミ」を起こした成功例は他にもたくさんありますが、

決して簡単なことではありません。

しかし、消費者の心理を徹底的に研究して、

細やかに実践していけば、不可能というわけではありませんし、

もし口コミが成功した場合は、大きなリターンを得ることができます。

facebookなどのソーシャルメディアは、費用はかからず

自分の労力とアイディアに依存しますから、

こまめにトライ＆エラーを繰り返してみてはいかがでしょうか？