新幹線のアナウンスのある一言が乗客の行動を誘導し、業務効率化を図っている方法とは?
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アメリカの小売店から日本のビジネス改善点を考える
「Bristol Farms」
ネイバーフッドショッピングセンター(NSC)の一つ。近所の人たちが利用する商業施設。比較的裕福層がターゲットで、グレードが良いもの、生鮮食品もグレートが良いものを揃えている。調理されているものも多く、他の店舗よりも美味しそうなものが多い。ワインの品揃えも良く値段にも幅がある。赤ワインに欠かせないチーズの品揃えも豊富。PB商品もオリーブやピクルスなどの瓶詰めのものに多い。PB商品はNB商品より安い。生鮮食品の野菜のコーナーは定期的に水を噴射して水分を絶やさず、鮮度を保っている。果物の並べ方が日本にはない形で面白く、配色が素晴らしい。VMDは誰か責任者がいるのだろうか?アメリカは年収による住み分けがしっかりなされているので、中?高所得者に支持される内容なのだろう。確かに今日見たアルバートソンよりも内容が良い。アルバートソンにもワインはあったが、価格差がほとんどなかったし、チーズもいわゆるスーパーに置いてあるようなものしかなかったので、グレードが高い暮らしはアルバートソンではしにくいかも。店内も落ち着いた感じで高級感がある。
「CVS/pharmacy」
ドラッグストア最大手。小売業でウォルマートに次いでNo.2。アメリカは国の保険がなく民間の保険しかないので、医療保険料が非常に高い。中流階級以上しか入れず、アメリカ国民は自分たちで健康管理をしていかなければならない。薬の処方も医者が出すことはなく、医者は処方箋を出すのみなので自分で買いにいかなければならない。以上の理由により、ドラッグストアという業態は日本よりも重要度が高い。薬を中心に展開しながらも、グリーティングカード、化粧品、写真現像、子供用品、食料品等様々なものを陳列している。コンビニエンス的な部分がある。アメリカはグリーティングカード文化なので、どの店にもカードが充実している。日本ではあり得ないので、これほど場所を割くということは、それだけの売上が見込めるということだろう。どの店舗にも基本的に生活に必要なものが揃っていて、ワンストップショッピングが出来るようになっている。他の競合と差を出すには、「どのジャンルに強みを出すか」なのだろうか。
「Macy’s」「NORDSTROM」「KOHL’S」
ギャレリアタイプ。3つのデパートと専門店が一つの商業施設に一緒に入っている。競合するデパートを複数いれることでは日本ではほとんどないが、複数入れることにより競争原理が働き、結果的に消費者に良いものを提供できる。イオンモールのように3層の吹き抜けで、3階にフードコート。フードコートはハンバーガー系が多い。専門店は、アバクロ、GAP、FOREVER21、FOOTLOCKER、VICTORIA’S SECRETなどが入る。BATH & BODY WORKSやアバクロは、2店舗ずつある。ハードロックのバンドTなどを扱う「HOT TOPIC」も入っている。イオンに「HOT TOPIC」のようなお店はなかなか入らないので、ハードロックがアメリカの文化に根ざしていることを実感。(最近は、イオンにもサブカルを扱うヴィレッジバンガードも入ってはいるが)「ノードストローム」は、靴をメインに高級路線の品揃え。ファッションが強い。「Macy’s」は中間層向け、「KOHL’S」は安いものが多かったので、中間層以下向けか。日用品雑貨も揃っている。
WHOLE FOODS MARKET 創業者が元ヒッピーであることが示すように、自然食品、オーガニックをコンセプトに展開している裕福層がターゲットのスーパーマーケット。「ミールソリューション」と言われているように調理した料理が他の競合よりもとても充実している。店内も落ち着いたデザインで日本のスーパーにはないオシャレ感がある。ヴィジュアルマーチャンダイジングも素晴らしい。「このように商品を陳列すれば、商品がよく見えるのか!」というようなアイディアを随所で感じる。ヴィジュアルマーチャンダイジングの重要性をこのツアーでは痛感した。
THE GROVE VICTORIA GARDENSと同じライフスタイルセンター型商業施設。大きなメインストリートの横に店舗が並ぶというスタイルで入っている店舗もVICTORIA GARDENとほぼ同じ。ここもVICTORIA GARDEN同様に家族連れやカップルでにぎわっていた。
OUTDOOR WORLD
No.2のディスカウントストア。ウォルマートよりも全体的にオシャレ。デザイナー的観点から見ても赤を基調に非常に考えられたデザインセンスだと思う。販売されている服もウォルマートよりもオシャレ。アパレルが強く、販売面積に対しても半分以上はアパレルだと思う。他にも生活雑貨、インテリア、化粧品、食品、家電、本やCD、DVDが揃う。家電は安い。ここでもワンストップショッピングが出来るようになっている。レジの辺りで長い間うろうろしていたが、カートの中には生活用品が入っている人が多数で、服は思ったよりも少なかった。と言っても、カートに1枚、2枚は入っている。生活用品で日常的に通ってもらい、クロスセルで利益がでる服も買ってもらうということなのだろうか。
「アルバートソン」
スーパーマーケットNo.2。ドラッグストアとスパーを合わせたコンビネーションストア。アメリカ人の生活に欠かせない、スーパーとドラッグストアを合わせて、来店動機を作っている。生鮮食品のコーナーは、日本では考えられないようなくらい面積を贅沢に使って陳列している。「Bristol Farms」の方が鮮度が高そう。ワインやその他を見ても、「Bristol Farms」よりも普遍的なものが多く、年収層も低めに設定してあるのだろう。
「ウォルマート」
小売業No.1企業。4業態の中の一つ、「ディスカウントストア」。ディスカウントストアは、スーパーがない形態で、今までウォルマートの主流でありピークは2000店もあったが、現在は「スーパーセンター」に業態変更しており、600店ほどである。ターゲットの方が店内も置いてあるものもオシャレで、オーソドックス、一般的なものが多い。個人的には「TARGET」の方が好きだが、大きなパイを獲得するには、一般的なものをしっかり品揃えし、ロープライスで提供する方がニーズに一致しているということなのだろう。どこかでエッジを立たせると、顧客ターゲットは明確になり、特色は出せるが、パイは徐々に縮小していく傾向にある。CVSの品揃えも敷衍的なものに感じた。
「Walgreen」
ドラックストア。店舗はそこまで大きくない。24時間営業でドライブスルーまである。ドラッグストアで24時間営業ということは、薬剤師を24時間確保するということなので、ウォルマートでも実現していない強み。ドライブスルーは予め薬を予約しておけば、車に乗ったまま薬を受け取ることができる。車社会であるアメリカではドライブスルーの形態をよく見かける。ドラッグストア業界は、スーパー業界やディスカウントストアからも浸食を受けており、生き残りには明確な強みを作り出していかなければならない。
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