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日本で働くベトナム人人材が日本の会社で気にしていること
WriterNguyen Dau Hai Ngoc
Web marketer
はじめに
こんにちは、Webマーケティングチームのゴックです。
今まで約5年間半くらい日本で住んでいます。
来日する前はハノイ工科大学を卒業後、ベトナム・ハノイでも仕事をしていました。
来日した後、日本語学校、大学、大学院と5年間日本で学びながら一人で暮らし、日本にいるベトナム人とも様々な活動を参加していました。
ですので、来日してないベトナム人と来日したベトナム人の性格や気にしていることや要望などを理解することができます。
今はベトナム人人材が、日本でもとても重要になってきていますが、日本人からするとベトナム人はどんなことを考えいるか分からないことも多いと思います。
今回は、ベトナム人が日本の会社で気にしていることをご説明したいと思います。
1、日本語が不安
言語はツールとして人と人のコミュニケーションなので、母国語でなければもちろん壁になります。
ベトナム語と文法も単語も全く違うので、ベトナム人は日本人との会話と日本語の勉強にとても苦労します。
現在ベトナム人の実習生を受け入れている機関は大変なことにならないように、ベトナム人実習生を日本に連れてくる前に、日本の文化、職場のルール、日本語をしっかり勉強させるべきだと思います。
また、実習生たちの日本語が話せる程度に達したら、職場で優しく仕事を指導しながら、日本語を教えてもらえば、良い効果をもたらすことが出来ると思います。
異国の地で異国の言葉を使う側の気持ちを理解して接してくれると、良い関係を作れると思います。
2、元来、ベトナム人は時間を守ることが苦手
「時は金なり」ということで、日本人は時間を守るという文化を持っています。
日本人にとって、1分遅刻したら、遅刻だということを判断しますが、ベトナム人は時間を守ることがかなり弱いです。
なぜかというと、ベトナムで大きいイベントやイベントの開催時間が8時と発表されていても、いろいろな理由で8時30分や9時まで延長されることが多く、ほとんどベトナム人は
「まあちょっと遅れても大丈夫だ」
「俺だけでなく、あいつも遅れるはず」という習慣に慣れてしまっているからです。
この感覚のまま日本での企業で働くとかなり大変になります。
そんな大変なことにならないように、出勤の時間の15分前にちゃんと職場に来るようにするということをオリエンテーションや教育でしっかり行うのが重要です。
3、日本の規則やルールが分からない。教えてもらっていない
日本が世界で一番規則をちゃんと守っている国だと認識されています。
しかし、その規則は日本人たちには当たり前だとしても明文化されていないものも多いので、ベトナム人からすると、どんな規則とルールがあるか分からず、どうすればいいのかと悩んでいるベトナム人労働者が非常に多くいます。
最初から日本の日常生活の規則、ルールを詳しく教えてもらえば、難しくても慣れると思います。要は「ルールを教えてもらっていない」ということです。
4、ボーナスや残業代をしっかり払ってくれるか?
80%のベトナムの労働者はお金を稼ぐために来日していますので、誰でも大企業や待遇のよい企業で働きたがっています。
なぜかというと、仕事の大変さはあまり気にしておらず、残業させもらうことや残業代やボーナスなどをちゃんと出してもらえる企業で働けると、安定した収入を得ることができるからです。
もちろんベトナム人労働者といえば、いつも元気で仕事をやっているということが世界中で認められています。
しかし、残業制度やボーナスなどがなければ、また仕事が大変だったり、いじめられれば不法滞在として逃げるか、より良い企業に転職する確率が高くなります。
残業規定やボーナス規定は最初にしっかり伝え、また不正のないように支払うと離職が減ると思います。もちろん、ボーナス残業は嫌いです。
まとめ
人材不足の問題がある日本では、外国労働者が非常に重要ですが、後々のトラブルを避けるために、ベトナム人労働者だけではなく、他国の労働者を受け入れる前に、労働者先の習慣やルールや来日の目的を調べたり、課題と対策を準備していきましょう。
来日する前に、仕事の内容だけではなく、日本の習慣やルールなどをしっかり教えもらえれば、良い結果が出るはずです。
【関連ブログ】
ベトナムのハノイ工科大学・国際情報工学部で5年間学びました。先進国のマーケティングに興味を持ち、2014年秋に来日し、2019年3月日本での修士課程完了。将来はベトナムと日本の架け橋として、国際友好に貢献できる人物になりたいと考えています。そのためには、先進国での会社運営やマーケティングを学ぶ必要性が不可欠です。それらを学べる会社を探していたところ、縁あってアライブを知り、社風に惹かれ、学生アルバイトとして働き始め、卒業後にアライブに入社しました。 現在は、Webマーケティング部門のマーケターとして、中小企業を中心に広告の制作・運用・改善、サイトの解析を行っています。お客様の気持ちを汲み取って、お客様に幸せになって頂けるように、最先端のマーケティング知識を身につけながら、丁寧な仕事を心掛けます。