CEO's Column CEOコラム
何が何でも人を育てる!
こんにちは、アライブ株式会社 代表取締役の三輪です。
実は、デザイン業界は「人をあまり育てない業界」です。
ほとんどのデザイン会社は「即戦力」を求めています。
新卒の面接の時、「他のデザイン会社を受けましたか?」と学生に聞くと、
「即戦力が欲しいと言われた」とか「中途しか採用していない」とかで、
そもそも新卒を受け入れてくれるデザイン会社が少ないそうです。
確かにデザイン業界は、華やかに見られがちですが、
現場は常に締め切りと膨大な業務に追われていて、
新人を育てる余裕はなく、「入社した瞬間からバリバリ働ける人材」がいると非常に助かります。
正直な所、僕もそういった人材は入ってくれたほうが助かりますし、
すぐに業績も向上するでしょう。
しかし、その業績向上は、「その会社のおかげ」でしょうか?
違いますよね、「その人のおかげ」です。
ということは、そのスタッフは「会社に育てられたわけではなく自分がすごい」と思い
愛社精神は育ちにくいですし、そのスタッフが辞めれば、
また業績は昔に戻ってしまいます。
付加価値は「会社」にあるのではなく「その人にある」のですから。
また、社長は「あいつを雇ってやったのに、裏切って辞めて、売上まで下がった」ということになってしまいがちです。しかしそれは、逆恨みで、たまたま運良く「有能な人材」が入社しただけで、社長や会社がすごかったわけではありません。
本当に素晴らしいことは、能力よりも「資格」や「考え方」で採用を決めて
「能力」は会社の教育で伸ばしていくことだと思います。
採用された人の能力が会社の付加価値になるのではなく、
会社の養育や能力を伸ばしてあげることが、
会社の付加価値になるようにしていくことが重要です。
そうすれば、スタッフも簡単に辞めないでしょうし、
会社の成長も安定して伸びていくと思います。
ですので、アライブはデザイン業界の悪しき習慣を払拭すべく、
新卒をコツコツ育てていく会社でありたいと思います。
正直、まだまだ理想とかけ離れている現状ですので、
お客様からお叱りいただくこともありますが、
絶対に、絶対に諦めずに、10年先にゼロから育てたスタッフが活躍している姿を夢見て
目の前の課題を解決していきたいと思います。