
コロナ禍でのベトナム渡航記⑤
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Writer三輪 尚士
CEO / Founder
こんにちは。
アライブ代表 三輪です。
日本のビジネス慣習として、見積もりを最初に提出し、その見積もりで社内決裁を通し、ホームページなどの制作が開始されていくのですが、その後、打ち合わせをしていく中で仕様変更しても見積もり額やスケジュールが変更できないことがよくあります。(もちろん、そうではない場合もあります)
この見積もりやスケジュールを変更できない慣習が、この業界の長時間労働や品質低下に繋がっている部分もあるので、この慣習をなくしていきたいと思っています。
なぜこのような慣習になってしまっているかを考えていきたいと思います。
ホームページの提案時はこのような形で見積もりを算出しています
といった感じで、ヒアリング時の見積もり時とは違った要望がたくさん出てきます。
追加の要望が出てくること自体は悪くないと思うのですが、費用やスケジュールの変更をお願いすると、「費用は変えれない」「スケジュールも変えれない」ということが多く起こりがちです。
なぜこれが起こってしまうのでしょうか?
こういった形でお客様側でも費用を増やせない理由があるのも理解しています。
ただし、これを続けていると現場も疲弊しますし、無理な制作とスケジュールで品質も下がっていき悪循環になっていくと思います。
こういったことをなくすためには、クライアントも制作会社も両方ともが改善していく姿勢が必要だと思います。
僕が思うに、日本は製造業で成長した国なので、「初回の見積もりが一番大事」「その見積もりが今後の部品の価格を決定する」「その見積もりの費用と納期で部品を作るのは当たり前。途中で変更はありえない」など、そういった慣習があるのではと思います。
自動車などの部品が途中で値上げされてしまったら利益に大きな影響を受けるのでそれも理解できます。
しかし、製造業の部品は、最初に設計仕様書があり、材料も数量も決まっていて、それをもとに見積もるので、そもそも途中で仕様変更などがあるわけではないので、見積もり通りの費用とスケジュール厳守は理解できます。(途中で原材料高騰や天変地異などによるスケジュール遅れはたまにあると思いますが)
しかし、ホームページは、最初から仕様は決まっておらず、制作中にお客様とコミュニケーションしながら、デザイン的にも、マーケティング的にも、システム的にも最適なものを手探りで作り上げていきます。
UI/UXを向上しようとしたらこの作り方をしないと、素晴らしいホームページは出来上がらないと思います。
仕様が決まって発注する製造業とは違い、仕様が決まっていない中で制作中にコンサルティングをしながら作り上げていくという、唯一無二なクリエイティブな制作業務になるので、費用の考え方は今までと違うものとお客様がも理解してただき、一緒に進めていければと思っています。
アライブ創業者。1980年生まれ。2001年21歳の時に幼なじみとデザイン会社を立ち上げ、数々の失敗をしながら、四苦八苦して会社を成長させていく。現在創業20年目、日本とベトナムで約110名のスタッフと共にWebマーケティングとデザインでクライアントの成長をサポートし続けている。歴史好き。