CEO's Column CEOコラム
ダイエットと会社経営は同じ!?
「経営の数字のことはよく分からない」と耳にすることがあります。
「経営の数字や構造が理解できなくて、熱い想いや理念があれば大丈夫!」
本当にそうでしょうか?
「自分は良い経営者・管理者になる!」という意気込みだけでなれるものでしょうか?
話は少し変わりますが、
例えば「ダイエット」の話を少ししましょう。
何回もダイエットに挑戦した方がいらっしゃると思いますが、
ただ「痩せたい!」という熱い想いだけでダイエットは成功すると思いますか?
多分、漠然と「痩せたい!」だけでは、ダイエットは成功しないと思います。
まず一番初めに大事な事は「数値を使った具体的な目標を立てる」ことです。
ダイエットならば、「3ヶ月で5キロ痩せる」といった具合に。
数値目標を立てたら、次は「太る」という構造を理解します。
太るという事は「消費カロリーよりも摂取カロリーが多いので脂肪がつく」ということですよね。
という事は、「消費カロリーよりも摂取カロリーが低ければ痩せていく」ということになります。
であるならば、現状の消費カロリーと摂取カロリーを知り、
調整して「消費カロリー>摂取カロリー」の状態を作ればいいわけです。
そして自分の場合、「消費カロリーを増やす」のが良いのか「摂取カロリーを減らす」のが良いのかを判断します。
運動を全くしていない人は、運動をして消費カロリーを増やした方がいいですし、
運動しているのに太る人は、摂取カロリーを減らした方が効果的になります。
実際に、巷でもてはやされている「誰でもできるダイエット!」とか
「○リーズ○ーとキャンプ」とか「○○クロダイエット」とかに踊らされてダイエットしている人よりも、
この構造を理解して淡々と実践して、1ヶ月で9キロ痩せた方や34kg痩せた方を僕は知っています。
経営も全く同じで、
「具体的な数値目標を立てる」
「会社の状況を数字で理解する」
「会社が利益を生む構造を理解する」事は非常に重要です。
会社は「売上ー原価や経費=利益」という構造です。
京セラの稲森和夫さんも言っているように「売上を最大化し、経費を最小化」すれば利益は必ず出ます。
経費が多い会社はまず経費削減をした方が効果が高いですし、
経費がほとんどないのに利益が少ないのであれば、売上を上げていく必要があります。
そういった基本構造や通知を理解せず
「○○で会社が儲かる」「経営者を育てる○○力」「会社が儲かるなら○○はするな」のような本やテクニックに踊らされている事は、各種ダイエットの商品に踊らされていることと同じです。
会社を無理に難しく考える必要はありませんが、
基本的な数字と基本的な構造を理解して、その数値や構造が健全化されるように改善に改善を重ねる事が会社を成長させることで一番大事な事だと思います。