広告費をかけても売れない雑誌と広告費なしで売れる雑誌の差

こんにちは！

アライブ株式会社 代表取締役の三輪です。

 

結婚よりも恋をテーマに

40代独身女性をターゲットにし、

4月に創刊された女性誌「DRESS」が売上不振のようです。

 

色々なネットの記事からもそれを伺うことができます。

 

 

女性ファッション誌狂騒曲

～多難な新雑誌『DRESS』と講談社の見えない明日～

http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujiiryo/20130403-00024220/

 

「DRESS」なアラフォーと読者の断絶止まらず

http://www.cyzowoman.com/2013/06/post_9063.html

 

40代独身美魔女誌「DRESS」創刊号を読んで泣いた

http://blogos.com/article/59531/

 

売り上げ不振の女性誌「DRESS」

山本編集長は米倉涼子の使い方を間違えている！

http://www.premiumcyzo.com/modules/member/2013/06/post_4241/

 

 

このDRESSという雑誌の創刊時には

街中にたくさんDRESSの広告が展開されていたことを覚えていますが

あれだけの広告量でも消費者の興味は引けなかったということです。

 

それに比べ、僕の妻が

「この雑誌とっても面白い！お店でも結構売り切れてるよ」

と言ったのが、最近創刊された「CANVAS」という雑誌です。

実際、アマゾンでも売り切れています。

 

新ライフスタイル誌「キャンバス」創刊

ターゲットは海を愛するシティガール

http://www.fashionsnap.com/news/2013-07-22/canvas-magazine/

 

僕もこのCANVASを読んだのですが、

確かに面白いです。等身大でリアルな感じが伝わってきます。

 

この2つの雑誌を比較して思うことは、

「今までのような大量な広告で無理矢理ブームを作っていくことは時代遅れとなり

等身大のリアルな一般人達の情報を消費者は支持をするようになってきた」

ということです。

 

 

・有名な芸能人を使えばブームを作れるわけじゃない

・広告主の商品を売ることが見え見えの企画は支持されない

・広告メインの雑誌やメディアはうんざりする

・「結婚よりも恋する40代女性」というターゲットのような

　業界の一部の人間の願望みたいなものは支持されない

・無理をせず、本当に実践している一般人のオシャレな生活を支持する

・雑誌よりも街角で出会うオシャレな人たちをファッションの参考にする

・ネットの普及により世界中の情報から自分の好きなスタイルを選ぶ

 

勝手に業界が造り上げた「ブーム」を

今の消費者は見抜けるようになってきたということですね。

 

 

また、この2つの雑誌を「販促」という観点から見ると

面白いことが浮かび上がってきます。

 

DRESSは、消費者の「望んでいる」ことよりも

「プロデューサー達の願望」で雑誌が作られ、

大量な広告で売上を伸ばそうとしましたが失敗しています。

 

 

CANVASは、消費者の「そう！こういう情報を読みたかった！」と

いうのを繊細に捉えて創刊され、

大量な広告なしでも口コミで人気が広がっています。

 

 

ということは、「広告」や「販促」は万能ではないということです。

 

よく「広告をすれば絶対売れる」と思っている方が多いですが

どんな商品やサービスでも

お金をかければ売れたり、流行ったりするわけではないのです。

 

商品やサービスが、消費者のニーズと一致していない限りは

広告をしても費用対効果よく売れることはありません。

 

逆を言えば、商品やサービスが、消費者のニーズと一致していれば

とても少ない広告費で売上をアップしていくことができます。

 

僕はよくお客様に

「”商品”と”価格”と”流通経路”と”販促”はかけ算です。

販促だけにお金をかけても最大効果は発揮できません。

この4つをバランスよくすることが最大効果を発揮します。」

とお伝えしています。

 

ですので、もし販促費をたくさんかけていても

費用対効果が悪く売上がかんばしくないと思っている方は

この4つの指標を見直してみてください。

 

実はニーズがない商品に対して

広告費をかけすぎているかもしれませんよ。