求人になぜ困るのか？

 

こんにちは。

アライブ株式会社 代表取締役の三輪です。

最近求人に困っている企業がたくさんいます。

現在の人手不足は、景気回復や労働人口の減少

地方の過疎化のこともあり、簡単な問題ではありませんが、

今よりも採用が改善する方法はあります。

それは「求職者やスタッフの目線で会社を冷静に見て

その改善点を直す」ことです。

ほとんどの企業は、求人がこない場合、

求人広告の量を増やすだけで、

自社の改善をしていないような気がします。

それは、恋愛に置き換えた場合、

モテない男が、自分への努力（見た目や考え方、話し方など）をせず

お見合いサイトにたくさん自分のことを載せているのと同じです。

「強み」がないのに露出量を増やしてもモテません。

アライブは、求人広告は一切出したことないですが、

今は2日に1回は求職者から求人応募の申し込みが来ます。

しかし、これも最初からこんなにたくさん応募が来るわけではありませんでした。

色々と改善してここまで来ました。

10年前は全然求人が来ませんでした。

友達の紹介で来た求人を喜んで迎え入れました。

他よりも給料が安いことが分かりましたが、

すぐには上げれないので、上げていくことを約束しながら

まずは居心地の良い雰囲気を作って乗り切りました。

そして給料は少しずつでも上げていけるよう利益構造を変えていきました。

スタッフは意見や相談を聞いてほしいということだったので

聞きやすい環境を作りました。

他より休みが少ないことが分かりましたが、

すぐには増やせないので、毎年少しずつ増やしました。

オフィスはキレイなところが良いということが分かったので、

数年ごとに無理のない範囲で移転をしてきました。

WEBやデザインの知識をもっと学びたいという欲求があることを知ったので、

普段の仕事でも忙しいのに、教えていく努力をしました。

経営計画と経営理念を作り、社長のワガママで経営方針を決定していない、

社長もこの2つにのっとって動いていることを明確にしました

良い環境になってきたけど、社会保険がないと

親の信頼が得にくく、所帯持ちは大変とスタッフに言われたので、

導入しても大丈夫な利益構造にしてから導入しました。

「自分たちの稼いだお金が社長の車に使われいるのでは？

社長のおいしい食事に使われているのでは？」と疑われないように

車は持たない、食事は質素になりました。

若い世代の気持ちを分かるために

積極的に若者や学生と交わるようにしました。

今後は女性が活躍する時代なので、

女性が働きやすい環境を少しずつ作っていくようにしました。

「お金だけがやりがいじゃない」とスタッフに言われたので、

給与は上げていくことはもちろん、心のケアも気をつけるようにしました。

「良い環境になってきたけど、残業が多いなぁ」と

スタッフに言われたので、20時退社を決定しました。

（現在80％の達成率）

などなど、「お金のこと」を言われてそこを直すと

「お金じゃない」と言われたり（笑）いろんなことを言われて

10年間改善をし続けた結果、

やっと自動的に求人が増えていっている感じです。

これだけやると求職者に対して

「社風は風通しがよく、社長も意見を聞いてくれる。会社は社長の私物ではなく、

経営理念に基づいて運営されている。デザインやWEBも基礎から学べる環境がある。

休日も法定休日より多く、有給も好きにとっていい。オフィスもオシャレで

給与もがんばれば上がっていくし、残業も少ないし、女性が活躍できる環境である」

と言うことができます。

そして、それをホームページに載せれば、

求人媒体に多大な広告を出さなくても求人はきます。

まだまだアライブの就労環境が良いとは全く言えませんが、

労働環境を改善する努力はしてきました。

（ちなみに上記だけ見てると、ただスタッフの言いなりのようにも見えますが

スタッフの意見でも良くないことは却下してますし、

基本、アライブの社風は「厳しい」が前提です。

厳しい中に上記のことを入れていったということです。）

求人の広告量を増やすことだけを考えず、

長期スパンで「求職者から「入りたいです！」と言われるには？」ということを

考えてみてはいかがでしょうか？