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「未経験者が数ヶ月でデザイナーになれる」は本当?
Writer岡田 悠里
UX Designer / Project Manager
答えを言いましょう。
すばり「本当」です。
なぜなら「私はデザイナーです」といえば、もうその人はデザイナーだからです。
デザイナーになるために、資格は必要ありません。
デザイン会社に入らなくても、フリーランスのデザイナーといえば、通用します。
宣言するかしないかの違いです。
ようするに、たとえ実績がなくても、デザイナーというものになることは、誰でも可能なのです。
デザイナーって簡単なの?
では、未経験の人が、数ヶ月の勉強でプロのデザイナーとして通用するレベルになれるでしょうか?
それに関しては、「なれない」と私は思います。
少なくともアライブではなれないです。
(その人にデザイナーとしての類稀なるセンスがあったり、クライアントのデザイン納得レベルが低い場合などがあるので、可能性は0ではないかもしれません)
大学や専門学校で、数年間デザインを勉強した人でも、実際の仕事を行う時、何度も何度も先輩からチェックをもらって、やり直してを繰り返してようやくOKがもらえます。
それは、TOPデザインなど、世界観を作ることから始めるレベルではなく、すでにデザインのベースが決まっている会社のバナー1つを作ることに対してです。
そのくらい、プロとして通用するデザインをするのは簡単なことではないのです。
未経験者がデザイナーになるには?
まず、数をこなすことです。
良いサイトをpx単位で真似するのがオススメです。
そしてひたすら練習あるのみです。
かけた時間が実力になっていきます。
ツールの使い方がわからなければ調べましょう。
調べてもわからなければ、とりあえずやってみましょう。
時間のかけ方も大切です。
ただやみくもにやるよりも、自分の中でひとつひとつ学びや、デザインのストックを貯められるようなやり方の方が、成長は早いと思います。
何にせよ、時間をかけなければ、何も変わりません。
デザインというのは職人技なので、一朝一夕で身につけられるものではないのです。
デザインは見栄えだけではない
デザインにはアート(見栄え)という側面もありますが、「何の目的にやるか」というのが何よりも一番大切です。
見栄えの良さを習得するだけでも年単位で時間が必要となりますが、自分がそれを何のために作っていて、そのデザインで一体誰に何を伝えたいか、どういう効果を出したいのか、ということが考えられていないデザインは、ただのアートになってしまいます。
「目的に沿ったデザインを考える」ということを問題なく行えるようになるまで、また何年も経験が必要となります。
クライアントの要望を汲み取る難しさ
自分でデザインの勉強をしたり、学校で勉強している時は、自分でお題を考えたり、課題があったりして、クライアントは存在しません。
しかし、プロのデザイナーになると「クライアント」が存在します。
このクライアントの要望を叶えるのは、とても難しく数ヶ月デザインを学んだくらいではできません。
例えば、「かっこいい感じにして」とクライアントが言った場合、「かっこいい」というのも人によって千差万別あり、このクライアントの「かっこいい」というのは何かを考えていかなくてはなりません。
自分が思う「かっこいい」がクライアントの望むものとは限らないのです。
また、クライアントの業界のことも知らないとより良いデザインができません。
ただ単純に学校で習ったデザインをクライアントに見せても、「業界を理解していない」「我が社を理解していない」「我が社の考えるブランドイメージに合っていない」などなど、ほとんどダメ出しを出されてしまいます。
いろいろな業界のことを知ったり、デザインの表現の幅を増やしたり、クライアントの言う言葉から、クライアントが何を求めているのかを想像したり、そういったスキルや経験を身に付けるのに、これも数年が必要となります。
Webデザインの難しさ
さらに、Webデザイナーの場合は、最低限のコーディングの知識も不可欠です。
htmlとcssを使って自分でコーディングをすると勉強になるでしょう。
サーバについての知識も必要です。
CMS構築やjsなどの知識は、会社によりけりですが、あればあるほど役に立つでしょう。
…勉強することがいっぱいですね。
そうなんです。
デザインというのは、見た目のクオリティを上げることも必要ですが、覚えることや考えることがたくさんあります。
そして「何を考えたらいいのか」ということすらも、経験がないとわからないものです。
それを数ヶ月で習得するのはかなり難しい、というか無理じゃないかな、と個人的には感じます。
ではどうしたらいいでしょうか?
残念なことに、世の中はそんなに甘くはないものです。
未経験者でありながら、デザイナーとしてやっていきたいのであれば、
「空いた時間でできる、簡単な仕事」
「デザイナーってなんだかかっこいい。ちょっとやってみたいな」
そんな風に考えるのはやめましょう。
(趣味でデザインしたい ! くらいなら全く問題ないと思いますよ)
厳しいことを言うかもしれませんが、プロとして通用するデザイナーを目指す場合、習得に年単位で時間がかかる上に、人によって差が大きく出るので、同じ時期に始めたこの人はこんなにすごいのに、自分は…と悲しくなることも十分ありえます。
納期や不安で胃が痛くなることも多々あります。
そして、思うようにデザインができない悩みと苦しみを感じることが何千・何万回と訪れるという、覚悟を持つ必要があると感じます。
初めの頃は特に、思うようになんてできないものです。
「それでもやりたい!」
「時間がかかってもいいから、がんばりたい!」
と言う人は、ぜひチャレンジしてみてください。
なんだかんだいって、デザインをするのが好きなら、デザインはとても楽しいですから。
専門学校でWebデザイナーになるために勉強をしている中、アライブへ会社見学として訪問。そこで三輪社長の「代理店を通さず、クライアントと直接やりとりし、成果を出すことを目的にデザインを行う」というお話に感銘を受け、半年ほどアルバイトとして働いた後、2013年に入社。工務店や音楽教室、工業系や美容業界など数々のプロジェクトに関わる。見た目はもちろんのこと、ユーザー目線で使いやすいサイト、結果が出やすい工夫が施されたデザインを行うように心がけている。
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