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SEOとリスティング広告の違いと使い分けのポイント解説
2022年は円安やインフレ、インバウンド需要の復活など経済や市場に大きな変化がありました。今年はその変化に適応する新しい商品やサービスの開発やリニューアルなどを計画中の企業もいらっしゃるかと思います。
商品をプロモーションするためのデジタルマーケティング手法はSEO対策やリスティング広告が王道。ですが「自社の商品・サービスはリスティング広告とSEO、どちらを軸に販促すべきか」迷っている企業様も少なくないのではないでしょうか?
端的に言うとSEOが向いているのか、リスティング広告が向いているのかは、商品特性や集客目的に応じて変わります。
そこで今回はSEOが向いているケース、リスティング広告が向いているケースをそれぞれ掘り下げて解説していきたいと思います。ぜひ最後までお読みください。
SEOとリスティング広告の違いとは?
SEOとは
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、Googleなど検索エンジンの検索結果ページで、自社のサイトを上位に表示させるための施策のこと。自然検索やオーガニック検索と呼ばれ、上の画像の赤枠部分に表示されます。
上位表示を狙いたいキーワードを選定してブログ記事やお役立ち情報などの記事を地道に量産したり、Google検索エンジンに評価してもらいやすいプログラム設計を行ったりすることにより、検索結果1ページ目の上位表示を目指します。
ユーザーにキーワード検索された際に、自社のWebサイトが上位表示に表示されることでクリック率が上がり、アクセス増加と問い合わせの増加に寄与してくれます。
SEOはWEB広告とは違い広告費用はかかりませんが、自然検索結果のリストに上位表示されるかどうかは検索エンジンからの評価に依存するため、検索エンジンの評価アルゴリズムの理解と、それに沿って地道に記事を増やし続ける努力が必要となります。
そのためSEOは成果が出るまでに数ヶ月間以上の時間を要することがあり、長期的な施策として取り組む必要があります。ですが一度SEOで検索上位表示できればその後はしばらくの間、労力をかけずともWEBサイトへのアクセスを獲得できるのが特徴です。
SEOの主なターゲット層は、何かしらの悩みを抱え、それらを解消したいと考えている「準顕在層や顕在層」。特定の悩みを持っていて、解決する方法を探っているか、解決できる何かしらの商品を探している層です。
その中でも自社ブランドを知らないターゲットに対し、悩みを解決する記事を入り口に自社ブランドを認知してもらい、興味関心を引き立てていくことがSEO施策の主な目的となります。
リスティング広告(検索広告)とは
GoogleやYahooなどに広告出稿のため費用を支払い、ユーザーの検索したキーワードに連動したテキスト広告を検索エンジンの検索結果ページ上部に表示させるのがリスティング広告の仕組みです。(リスティング広告は検索広告とも呼ばれています)
SEOの表示枠よりもさらに上に表示されるためユーザーの目に留まりやすいという特徴があります。ただ広告をあえて避けたがるユーザーも少なくないため、SEOと比べるとクリック率は低くなる傾向にあります。
検索広告とSEOの大きな違いは、検索広告は広告費を支払えば時間をかけずに確実に検索上位表示を確保できること。また、広告を表示させたい検索キーワードを細かく指定できるのもリスティング広告の特徴です。
リスティング広告の主なターゲットは「顕在層や明確層」。
具体的には今抱えている悩みを解消できる商品・サービスを具体的に探している、または特定の商品の購入を検討している状態の層がそれにあたります。
リスティング広告はそれらユーザー層の熱いニーズに応えて、実際に商品購入やトライアル、問い合わせ、資料請求等に具体的な成果に導くことを目的としている場合が多いです。
2つの違いを簡単に表にまとめると以下のようになります。
SEOとリスティング広告はそれぞれどう使い分けるのが良いのでしょうか?ここからはそれぞれの施策が向いているケースについて詳しく解説していきます。
SEOに向いているケース
以下5つのケースではSEOのほうが向いていると言えます。
1. 検索ニーズがある
SEOは検索ニーズのあるビジネスに向いています。自社商品やサービスのビジネスカテゴリが、市場に認知されているものであれば検索需要があるので、ユーザーはその商品カテゴリからブランドを選ぶためにネット検索を行います。
何かの悩みを解決するためにキーワード検索を行うユーザー層に対して、解決方法を提示することを通じて自社の存在を認識してもらうきっかけ作りに適しています。
逆にそもそも検索需要がなければ、いくらSEOを頑張っても検索結果に表示されるのが難しいため、検索需要がないビジネスカテゴリにはSEOは向いていないと言えます。
2.集客目的がブランディングである場合
アライブが提供しているようなデザインやマーケティングなどのサービスでは「必要になった時に相談したいけど今すぐ依頼したいわけじゃない」というケースもあります。
SEOは必要になった時にすぐに自社の商品やサービスを思い出してもらえるための、ブランディング施策として向いています。
ターゲットの悩みを解決するお役立ち情報などをブログを通じて提供するコンテンツマーケティングも自社のブランディングを目的としていることがよくあります。
3.市場で注目を集め始めた新しいビジネスカテゴリ
市場に新しく生まれたビジネスカテゴリはSEOに向いています。
情報感度の高いユーザーが「◯◯とは」など用語自体の意味を理解するためにキーワード検索する需要は確実にありますし、他の競合より早くSEO対策に取り組めば、競合より表示順位で優位に立ちやすい可能性もあるからです。”WEB3”や”DAO”、”メタバース”などのIT分野の新たなビジネスカテゴリもその一例。
ただしこのケースでは、いきなり商品やサービスを売り込んでも簡単には売れないので、新しいビジネスカテゴリ内でまずは自社の存在を認知・理解してもらうことを目的としたほうが良いでしょう。
4. 商品・サービスの単価や顧客のLTVが高い場合
成果がでるまでに長期間を要するSEO対策。ですが商品やサービスの単価が高い商材や顧客のLTVが高い商材は、1件あたりの成約で得られる利益も高くなるため、投下した人的・金銭コストの回収性が高くなります。
また単価が高い商材は検討期間が長くなる傾向があるため、ネット検索で詳しい情報を調べたいというニーズとSEO対策がマッチします。
業界例を挙げると、不動産、金融、医療、人材、建築、美容、ITなどがSEOに向いていると言えるでしょう。
5. 競合がSEOに注力していない
同じビジネスカテゴリでキーワード検索をしてみた時に、競合他社があまりSEO対策に力を入れていない場合はチャンスです。
競合がSEOに注力していないということは、今のうちに自社のSEO対策に注力すれば競合サイトを抑えて検索上位表示を狙いやすいからです。
リスティング広告に向いているケース
1. ニーズが顕在化しているビジネスカテゴリ
「シミやシワをケアしたい」とか「会社で時間のかかる業務を自動化したい」など明確にニーズが顕在化しているビジネスカテゴリにはリスティング広告が向いています。
ニーズが顕在化しているということはそれを満たすための方法を探している場合がほとんどだからです。
自身のニーズを満たすために「こんな商品・サービスが今すぐ欲しい」と考えている人に対して、直接的に自社の商品をアプローチできるリスティング広告は非常に有効に働きます。
2. リピート購入が期待できるコスメや健康食品やサブスクリプションサービスなど
トライアル商品や、初月無料のWEBサービスなど最初の購入ハードルを下げて、LTVを高めていくビジネスモデルではリスティング広告は強みを発揮します。
例えばコスメや健康食品などのカテゴリはトライアル商品を用意して購入ハードルを下げることで、ユーザーは短い検討期間で購入判断することができます。
トライアル商品を購入した後も、継続してリピート購入してもらうとLTVが高くなるので、広告費の投資分も回収しやすくなります。
メルマガなどで徐々に本商品、定期購入へとロイヤルユーザーに引き上げていくようなビジネスモデルにはリスティング広告が向いています。
動画配信サービスや、業務効率化ツールなどの各種クラウドサービスなども、リスティング広告で「初月無料」を打ち出し会員になってもらい、使い勝手がよければ数ヶ月〜数年単位で継続利用してもらえます。
3. 時間をかけずに短期的に成果を求める場合
短期間で成果を出したいビジネスはリスティング広告がおすすめ。
リスティング広告なら顕在化したニーズにあったキーワードを指定することで、ターゲット層を絞って広告表示できますし、配信のための準備期間も短く、出稿したその日から検索結果に表示できるためです。
イベントやセミナーの参加者募集や期間限定キャンペーンなどを実施する場合などがこのケースに該当します。
4. 競合がSEOに注力しているが競合優位性の高い商品・サービス
競合他社が積極的にSEO対策に注力していると、自社が後からSEO対策を頑張ってもなかなか太刀打ちできないケースもあります。ですが、競合他社にくらべその商品に優位性があるならリスティング広告を試してみることをオススメします。
ユーザーはその商品を検索しいくつかのブランドを比較することがほとんどなので、他社の製品より優れていれば、比較対象に入った時に競合製品を退けて選んでもらえる可能性は高くなります。
5.商圏が限られているビジネス
地域特化型のビジネスはリスティング広告が向いています。
リスティング広告なら市区町村単位や、指定の地点から半径◯Kmといったようなセグメント設定ができるからです。
例えば工務店や、小売店のほか地域密着型のBtoBビジネスなどは、配信地域を絞ってリスティング広告を実施することで効率よく集客できます。
SEO・リスティング広告をそれぞれ成功させるコツ
SEOを成功させるためのコツ
SEO対策において重要なのは「記事ジャンルの設計」と「そのカテゴリに適したキーワード選定」の2つ。
自社製品やサービスに合った最適なジャンルから外れないように情報発信し専門性を高めることが大切です。問題の解決策を探している読者が検索する可能性の高いキーワードを特定して記事を書きましょう。
また、検索結果からWEBサイトに訪問した際に、読者の悩みを適切に解決に導くことができる質の高い記事を書くことが重要。逆に押し売り感が強いコンテンツは読者が離れてしまう可能性があるので、本当に読者のためになるように心がけることが大切です。
リスティング広告を成功させるためのコツ
リスティング広告は顧客の明確なニーズを見極めてキーワードを選定した上で、訪問者の興味関心を引くことができるランディングページを作成することが重要です。
さらに、訪問者が商品を購入したり、トライアルを受けたりと、アクションを起こすための仕掛けを用意することがポイント。
そのためには、魅力的なビジュアルと説得力のある文章で、ランディングページに訪れた人が納得して購入まで至れる情報構成や画面設計がポイントになります。
まとめ
今回はSEOとリスティング広告の違いと、それぞれを使い分けるポイントについて解説しました。いかがだったでしょうか?
SEOとリスティング広告のどちらを選ぶかは、製品やサービスの特性やマーケティングの目的によって使い分ける必要があります。主にSEOは読者によるリサーチが必要な商品、リスティング広告はターゲットが特定できる商品・サービスに向いています。
自社の商品特性や置かれている環境から、SEOとリスティング広告を併用した方がよい場合もあるでしょう。
アライブではこの2つの使い分けを踏まえた包括的なマーケティング戦略の提案も得意としていますので、自社商品のプロモーションでお悩みの方はぜひお気軽にアライブまでご相談いただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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