SEOとリスティング広告の違いと使い分けのポイント解説
Marketing Blog マーケティングブログ
マーケティングはブランディングより優先すべきか
「コロナを乗り越え会社は昨年から売上が回復。だからこそ2023年は一層マーケティングに力を入れて1段階上のステージを目指したい」
そうお考えの企業経営者の方は少なくないと思います。
その一方で「マーケティングを先に推進すべきか、それともブランディングから先に着手すべきか?」答えを出せずにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそのようなお悩みにお答えするため「マーケティングはブランディングより優先すべきか」をテーマに、アライブとしての考えをお伝えできればと思います。
マーケティングとブランディングの違いや、近代マーケティングの変遷を解説した上で、どちらを優先なのか?と、その理由や具体的な施策にまで落とし込んでいきます。
この記事をお読みいただくことで、マーケティングとブランディングの違いを正しく理解し、優先的にやるべき施策が明確になります。ぜひ最後までご覧いただけると幸いです。
マーケティングとブランディングの違い
まずは始めにマーケティングとブランディングの違いについておさらいしましょう。端的にこの2つを説明すると以下のような感じになります。
マーケティング
「多くの商品やサービスを効率的に販売するために行う、市場分析や宣伝広告、販促活動など幅広い戦略・施策の総称」
ブランディング
「消費者が製品、サービス、企業自体に対する理解を深め、競合他社と差別化するためのイメージ戦略」
マーケティングは潜在客の悩みやニーズを徹底的に深掘りして、市場や社会のニーズに合った商品開発や生産プロセスの最適化、効率の良い販促・宣伝活動を戦略的に行うことがポイントです。
一方、ブランディングは製品やサービス、企業イメージを他社と差別化することで、その特別な価値を消費者に共感してもらうことがポイント。
ブランドが発信するコンセプトやデザインにより、ポジティブな印象や信頼感を消費者に与えることでブランド価値を高め、長期的に企業成長に貢献する仕組みを作りだすことがブランディングです。
近代マーケティングの変遷
マーケティングとブランディングの優先度を語る上で、マーケティングが時代によってどのように移り変わってきたかを知ることが重要です。そこで近代マーケティングの変遷をざっくりと分かりやすく解説します。
マーケティング1.0 ~ 製品志向の時代~ (1900~1960年代)
マーケティング1.0の時代は、「製品を大量生産することで、できるだけ安く売り利益を最大化」することが最重要とされていました。マーケティングという言葉が誕生した1900年代は産業革命の影響から需要が供給を上回る大量消費の時代。
そのため大量生産によりコストを抑えて商品価格を下げ、テレビやラジオ、新聞などのマス媒体で宣伝広告を打ち出すマーケティング戦略がこの頃の主流でした。
マーケティング2.0 ~顧客志向の時代~(1970~1980年代半ば)
1970年代に入ると世界経済は豊かになり、買い手主導のマーケティングが主流になりました。マーケティング2.0時代の到来です。
生産技術の発達により、類似した商品が商品が安価で市場に出回るようになり競争が激しくなったこと、経済が豊かになり消費者のニーズが多様化したことで「作れば売れる時代」は終焉を迎えました。
商品を売るためには買い手が持つ悩みやニーズを細分化し、それぞれに合った商品開発を行うことが必要となっていきました。「市場分析」や「市場の狙い定め」「競合との差別化」がマーケティングで重視されるようになったのはこの時代からです。
マーケティング3.0 ~価値志向の時代~(1990~2000年代)
1990年代に入るとIT技術の革新によりインターネットが普及しはじめ、消費者が得られる情報量が急激に増えていきました。これによりマーケティングの主流はオフラインからオンラインへと徐々にシフトしていきます。
加えてこの頃から環境破壊や収入格差などの社会問題が深刻化したことで、経済の世界でも商品やサービスの良さだけではなく、それを提供する企業の社会貢献性や、社会的責任にも目が向けられるようになりました。この流れを受け、環境保護や労働環境の改善、社員教育など社会的責任(CSR)を企業メッセージとして打ち出す企業が増えました。
商品の価値だけではなく、ブランドのコンセプトや企業理念、取り組みなどの社会的価値が重視されるようになったのが、マーケティング3.0時代の大きな特徴です。
マーケティング4.0 ~自己実現の時代~(2010~2020年代以降)
2010年代以降になるとスマートフォンの普及率が劇的に増加し、多くの人がSNSやブログ、Youtubeなどを通じて情報収集を行うと同時に消費者自らが情報発信する時代に突入しました。
これまで環境や社会問題と向き合う「社会的価値」に加えて、ありたい自分を追求する「自己実現」を重視するマーケティングに変化していきました。
企業の価値が財務諸表上では見えない「ブランド力」などの無形資産がより重視されてきたのはマーケティング4.0時代の特徴の1つです。
これにより企業のマーケティング戦略は商品やサービスを利用した消費者がSNSやブログ、Youtubeなどを利用して、他の人にその商品をオススメする行動動線までを見越したコミュニケーションの設計が主流になりました。
SNSが日常に根付き、消費者がブランドの宣伝活動を自発的にサポートしてくれるようになったことで、企業はブランド力を上げてファンを獲得することに注力するようになりました。
今の時代はマーケティングよりブランディングを優先すべき
ここまで近代マーケティングの変遷について解説しました。
1990年代にインターネットが普及して以降は、重点がマーケティングからブランディングにシフトしていることにお気づきでしょうか?
SNSが当たり前のように生活の中に溶け込みビジネスとも深く絡む今の時代、アライブとしてはマーケティングよりブランディングを優先すべきだと考えています。
上述のように、今はSNSやYoutube、ブログなどのプラットフォームで消費者が自ら利用した商品やサービスの評価を発信できる時代。だからこそ、企業は顧客と良好な関係を築いてそのブランドに愛着を持ってもらうことが、マーケティング活動を開始する以前に重要となるからです。
もちろん、物理的にはブランディングを行わずにマーケティング活動だけを実施することも可能です。ですが消費者がそのブランドに対する品質理解やコンセプトへの共感がある状態でアプローチするのと、ない状態でアプローチするのとでは、見込客の成約率、既存顧客のLTVが大きく違ってきます。
「ブランディングをするからマーケティングが活きる」
これが私たちアライブが考える結論です。
ブランド力を高めるためには何をすべきか?
企業がブランド力を高めていくには、ブランドを「ブランド認知」「知覚品質」
「ブランドロイヤリティ」「ブランド連想」「その他ブランド資産」の5つの要素に分けて体系的に改善していくブランド・エクイティという考え方への理解が重要になります。
このブランド・エクイティを高めるには、それぞれ5要素に対して適切な施策を打つことが必要がありますが、特に以下の3つの要素を磨き上げることが重要になると考えています。
- ブランドが打ち出すコンセプトやメッセージ
- 洗練されたデザイン
- 顧客とのコミュニケーション
ブランド・エクイエティの詳細やそれを改善するための具体的な施策は、別記事「事業成長を継続させるブランド・エクイティとは?メリットや具体的な施策も」にまとめていますので、ぜひ合わせてお読みください。
まとめ
今回は「マーケティングはブランディングより優先すべきか」をテーマに解説しましたがいかがだったしょうか?大切なことなのでもう一度書きますが、今は「ブランディングをするからマーケティングが活きる」時代だと我々は考えてます。
実際にこれまでのプロジェクトでも、WEB広告やSNSを活用してマーケティング施策を行う際、事前にブランドコンセプトやデザインをしっかりと精査し、リブランディングを行ってからマーケティング活動を行ったことで、飛躍的にお問い合わせが増えたケースが多々あります。
アライブでは創業以来20年間、デザインとマーケティングの融合で多数の企業様のブランディングをサポートし実績を積み上げてきました。
ブランディングを含めたアライブのマーケティング成功事例を以下の記事にまとめているので、ぜひこちらもご覧ください。
>> 企業の集客課題を解決。アライブが実践したマーケティング成功事例4選
今すぐブランディングやマーケティングの相談をしたい方はこちらからご連絡お願いします。最後までお読みいただきありがとうございました。
- Google jobs (2)
- IT関連 (12)
- Pardot設定・アップデート (21)
- SalesCloud (1)
- SEO (26)
- SNSマーケティング (23)
- UXデザイン (21)
- Webサイト制作 (55)
- WEBマーケティング (154)
- Webメディア活用 (8)
- Zoom (4)
- クラウドフレア (2)
- コロナウイルス (12)
- コンテンツマーケティング (4)
- サーバ (2)
- サーバ保守運用 (1)
- セキュリティ (2)
- ブランディング (1)
- ベトナム (13)
- マーケティングオートメーション (26)
- マーケティング全般 (180)
- リモートワーク (9)
- 働き方 (5)
- 写真撮影 (7)
- 動画 (7)
- 採用マーケティング (17)
- 経営全般 (117)