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デザインを左脳で考えすぎると、あまり良いデザインはできないかも

2020/08/16 | UXデザイン

三輪 尚士

Writer三輪 尚士

CEO / Founder

左脳でデザインを考えすぎない

こんにちは。

アライブ代表の三輪です。

デザインに意味を持たせることはとても重要なことですが、あまりにも意味のほうを重要視しすぎるあまり、デザインが決まらなかったり、少しおかしなデザインになってしまったりすることがあります。

そういったことが起こる時は大体「左脳で考えすぎ」「デザインの持っている意味をロジカルに証明させようとしすぎ」の場合に起こります。

冒頭でもお伝えしたように意味を持たせることは大切ですが、意味を重要視しすぎることの弊害もお伝えしていきたいと思います。

 

デザインに意味を持たせるメリット

デザイナーが、デザインに対して深く思考することになる

デザインに意味を持たせようとすると、デザイナーはデザインに対して、深い考察をするようになります。

例えば、ある商品のWebサイトを作るのであれば、その商品はなぜ生まれたのか?どんな人がターゲットなのか?どんな効果があるのか?などをしっかり観察と理解していかないと、作ったデザインに意味は持たれません。

 

デザインが、デザイナーの単なる趣味に陥らない

「深く思考する」と言うことにも関連しますが、デザインに意味を持たせようとしたら、デザイナーの趣味でデザインが作られにくくなります

「私は赤が好きだから」「私はカワイイのが好きだから」「私はシンプルなのが好きだから」など、深く考えずにデザインをすれば、デザイナーの趣味にデザインは偏っていきます

 

デザインに意味を持たせるデメリット

デザインに制限が出る

デザインの意味を考えすぎると、デザインに制限が出ます

「夏だから青空のブルーで」「カワイイ感じだから曲線を多く」など、「この趣向のデザインにはコレ」という法則があり、その法則に添っていくと、デザインが予定調和の当たり前のものになっていき、新しい殻を破れません

 

デザインの各要素に意味を持たせすぎる

これはデザインを依頼する側によくあることですが、デザインに全て意味を持たせようとしすぎて、意味を説明できないデザインはOKにならないことがあります

「ここに曲線を使った意図は?」「ここの色を黄色にした意味は?」など、全ての部分に説明を求めますが、その時「かっこいいから」だけでは、OKになりません。

デザインに意味を持たせることは重要ですが、全てに適用してしまうとデザイナーの感性を否定し、説明的でつまらないデザインになってしまいがちです

 

デザインは論理的だけではなく、単純にデザインとして美しいことも重要

上記では、デザインに意味を持たせるメリット・デメリットを伝えましたが、デザインは意味を考えず、デザインとして美しいことも重要です。

上記で言っていることと矛盾しますが、デザインにそういった側面があることは事実です。それを否定してはいけません。

「説明なしに美しい」ことはとても重要ですし、それを実現するために、デザイナーはかなり考えてデザインしています

色、余白、大きさ、配置、バランス、色の組み合わせなど、プロの料理人が素材や調味料、料理方法、盛り付けなどを掛け合わせて料理するように、美しいデザインになるために、いろいろな角度からデザインを考えています。

なので、説明ができなかったとしても、デザイナーは「考え抜いて」います

ただ、その考え抜いていたことをデザイナーはうまく説明できなかったり、発注者が求めるデザインの意味の説明はデザイナーとしては方向性の違う部分だったりします。

 

デザインにかなり意味を持たせるのは、デザインの素人やデザイナー初心者に多い

これは、僕の経験則ですが、デザインに「かなり」意味を持たせようとするのは、デザインの素人やデザイナー初心者に多いように思います。

仕事柄、たくさんのデザイナーの求人応募が来ますが、「この線は○○の意味があり、この四角は○○の意味があり…」と説明が多いけれども、デザインは全然良くないというのは数多くあります。

また、素人の人が「Wordの図形で作ってきたんですけど、これは考え抜いているので、これを元にデザインしてください」というのも、あまりイケてません。

たぶん、先に「意味」「説明」を考えすぎてしまっているので、デザインの美しさがなくなっていると思います。

また、デザインの良し悪しを決めるセンスに自信がないので、デザイン的に良いということよりも、説明できることに執着します。

 

あるアーティストは、意味を考えずデザインをする

名古屋に世界的な賞をたくさん獲っているタトゥーアーティストがいますが、その人に「タトゥーは意味を持たせることが多いですが、意味を考えながらデザインしますか?」と質問したら、「意味は考えないようにしている」と返答されました。

その返答の意図は以下です。

意味を考えすぎちゃうと、デザインが縛られちゃうから、考えないようにしているよ。要望が多いお客さんもいるけど、そんなに要望されたら、もうデザインとして、「これ!」しか作れないじゃん。そんなの俺が作る意味がないし。指示通りに作らせたいなら、それを作る奴に依頼すればいい、自分は自分しか表現できないものを作りたいから、客の要望を聞きすぎない。」

自分勝手のように聞こえますが、作るデザインは世界で賞が獲れるほど、とても綺麗で繊細です。(このアーティストはそう言いながらも、依頼者に意見は汲み取っていて、多い要望は受け付けないけれど、その人はこういうのが合うだろうという非言語化の嗅覚でニーズには応えていると思います。)

 

デザインはバランスが全て

よって、下の注意点でもお伝えしますが、デザインは意味を持たせることも大事だし、デザインとして美しいことも大事です。

そのバランスが良いことが、優れたデザインだと思います。

そのバランスや良くなることや、良いデザインを生み出すための注意点を下でお伝えします。

 

デザインを依頼する側がデザインを説明的にしないための注意点

右脳的と左脳的があることを理解し、全てを左脳的に判断しない

デザインは感性の「右脳的」な部分があるので、全てを論理の「左脳的」にしすぎないほうが、良いデザインになっていきます。

 

依頼者は「左脳的」、デザイナーは「右脳的」であることを理解する

例外もありますが、依頼者は左脳的であり、デザインに関してプロではないので、デザイナーに依頼することが多いと思います。

そしてデザイナーはロジカルではなく、感性で美しいデザインを作る「右脳的」である場合が多いです。

元々違う思考の仕方をしているので、全てを発注者側の論理に合わせようとすると、デザイナーの良さを潰してしまう可能性あります。

また、デザイナーは無意識的に意図にそったデザインを作ることができますが、説明が下手な場合があるので、説明ができないから却下にはしないほうが良い場合があります。(優れたデザイナーは説明は下手ですが、ちゃんとデザインの意図を持っている場合が多いです)

 

「ロジカル」と「感性」のバランスを大切にする

全てを論理的にしてしまうと、デザインの説明はできるかもしれないですが、つまらないデザインになりがちです。

感性だけで作ると、美しいデザインですが、デザインの目的を果たせていないかもしれません。

僕が思う良いデザインは、ロジカルと感性のバランスが良いものだと思います。

全てを説明できることに固執せず、ちょっと意味が分からないけれど、このテイストがあるから、デザインが際立ってる場合は、そういったのを認めるのもありだと思います。

 

デザイナーの意見やセンスにも耳を傾ける

デザイナーの意見は論理的でないこともありますが、彼らの思考の裏では色々考えながらデザインをしています

デザインのルールやトレンド、レイアウトのバランスや色調、メリハリなど、論理ではない部分で試行錯誤しながらデザインをしています。

うまく説明できないけれど、とてもいいデザインだ」と思ったのなら、それをそのまま採用するのもありです。

 

発注者のこだわりではなく、マーケットやターゲットに合っているかで判断する

発注者が、「デザインの意味」をこだわりすぎる時は、マーケットやターゲットのためよりも、「自身のこだわりや世界観」のための場合が多いです。

「優れたデザイン」は、本来発注者で決まるのではなく、マーケットやターゲットで決まります

マーケットやターゲットのことを考えた「マーケットイン」的なデザインが本来一番必要で、説明なしでも彼らが受け入れるのであれば、それが「正しいデザイン」です。

「発注者の意味」にこだわりすぎると、それは意外と「プロダクトアウト」的になり、結局マーケットやターゲットに受け入れられず、短命で終わってしまうかもしれません。

 

上長の承認のためのデザインの説明をデザイナーに求めない。そのデザインを通すのがあなたの役目であるし、殻を破りたいなら決裁者も全てに説明を求めない

大きい会社からの依頼になると、担当者から「このデザインを上長に承認させたいので、デザインの意図や説明をください」と言われたりしますが、前に述べたようにデザイナーは右脳的です。説明が下手です。

そのデザインを会社で採用したいなら、そのデザインを上長に通すのがあなたの役目です。

論理的な組織にいるのだから、あなたが、非論理的なデザインを論理的に説明するサポートをすると良いと思います。

また、上司や決裁者も、デザインで会社を変えていきたいなら、全てに説明を求めたり、前例などを提出させたりせず、右脳的な思考も許可するような気持ちでいてください。

 

最後に

「デザインの意味も大事」と言ったり、「感性も大事」と言ったり、矛盾な部分もある今回のコラムですが、要は「論理」と「感性」のバランスが大事ということです。

また、発注者側は論理的な組織が多いので、デザインを発注する場合は、論理だけで完結させようとせず、感性や右脳的な部分の判断軸も持ってもらえると、とても助かります。

我々は自社製品を作っていないので、デザインの依頼者は外部からですが、アップルのiPhoneを誕生させたい時のようなスティーブ・ジョブズのような発注者とジョナサン・アイブのようなデザイナーの関係に発注者となれることを目指しています。

そのために我々も切磋琢磨しますが、発注者側も少しずつ意識変革があるといいなと思います。

 

 

三輪 尚士

Writer三輪 尚士

CEO / Founder ブログ プロフィール

アライブ創業者。1980年生まれ。2001年21歳の時に幼なじみとデザイン会社を立ち上げ、数々の失敗をしながら、四苦八苦して会社を成長させていく。現在創業20年目、日本とベトナムで約110名のスタッフと共にWebマーケティングとデザインでクライアントの成長をサポートし続けている。歴史好き。

アライブ創業者。1980年生まれ。2001年21歳の時に幼なじみとデザイン会社を立ち上げ、数々の失敗をしながら、四苦八苦して会社を成長させていく。現在創業20年目、日本とベトナムで約110名のスタッフと共にWebマーケティングとデザインでクライアントの成長をサポートし続けている。歴史好き。

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