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フジロックはなぜ10万円もチケット代がするのに毎年7万人も来るのだろうか?
Writer川口 満
Web Marketer / SEO Specialist
こんばんは。アライブ株式会社 川口です。
アライブは音楽好きが多いのですが、私もその中の一人です。
毎年春にかけて、フジロックやサマーソニックなどの「夏フェス」の出演アーティストが日に日に発表されていて、音楽好きの人達には「今年はどのアーティストが出演するのだろう?」とワクワクします。
私も毎年フジロックに行っていますが、今年はどのフェスに行こうかな~と毎年計画しています。
大体、フェスに行こうとすると3、4万かかるのですが、毎年7月末頃にある「フジロック」という大型のフェスは、3日間行くだけで”10万円”ほどかかります。
そして、このフェスには毎年7万人もの人が参加しています。
普通のライブのチケット代は6000円〜10000円くらいなのになぜ7万人もの人が10万円も出して3日間を過ごしにいくのでしょうか?
場所だって新潟県の苗場で場所も不便なので、集客にも不利な立地です。
これはフジロックに価格以上の価値をお客様が感じているということの表れだと思いますが、なぜ高価格を維持することができるのでしょうか?
私たちがよく見かける広告は「安さ」を全面に出したものが多くあります。
例えば、牛丼屋やスーパー、携帯ショップなどでは熾烈な「価格競争」が行われていますよね。
この「価格競争」が起こってしまうと、どんどん悪いスパイラルに入っていってしまいます。
例えば、↓の流れのようになってしまいます。
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ライバルよりも安くすることにより、お客さんを獲得しようとする。
一瞬お客様がたくさんくる。
↓
もちろんライバルだって負けてはいられないから、さらに安い価格にする。
↓
その繰り返しを行っていくことで、利益が圧迫されるので、原価もできるだけ安く、コストをかけないようにしていってしまい、似たような商品やサービスが溢れるようになる。
↓
結果、お客さんは競合品同士が、何がどう違うのか迷ってしまい、結果的に「価格」で判断してしまうので、さらに安いものを要求する。
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ほとんどの会社がこの「価格競争」にさらされ、疲弊してしまいます。
やめたくてもやめれない「価格競争」。
だれもが高く商品を売りたいと思っています。
どうしたらフジロックのように通常のチケットよりも高額でも自分の商品やサービスを売れるのでしょうか?
その方法が竹内謙礼さんの「安売りしないでお客をガッチリつかむ技術」という本に書かれていました。
本書では、「1680円のタンメン」、「他社の10倍の価格でも売れるメイド服」、「高いオーダーメイド家具」などの具体的な成功例を紹介し、商品の限定感、利便性、時間のメリット、商品や会社の歴史(ストーリー)、お得意様の声などをうまくアピールして「付加価値」を高めていく方法が分かりやすく解説されています。
この本に書いてあることに照らし合わせてフジロックがなぜ高額チケットでも人気があるのかをもう一度考えてみると他のフェスよりもフジロックが差別化できている要素は、「空間、雰囲気作り」ではないかと思います。
新潟県の苗場という利便性としては不利な場所を逆手に取りフジロックでしか味わえない空間作り、体験作りを徹底して行っています。
「屋台でご飯を食べるのも楽しい」
「キャンプをするのも楽しい」
「寝そべっているだけでも楽しい」などなど
究極、「アーティストの演奏を聴かなくてもワクワクする」くらいの空間を作っており、他のフェスが「出演アーティストを見ること」に観客も最重点を置いている中でフジロックは「フジロックの空間にいること」を観客が一番楽しみにしています。
「モノ」ではなく「コト」を重要視していると言えますし、分かりやすい例で言うと、ディズニーランドと他の遊園地との差と似ていると思います。
ですので、3日間のフジロックが終了した後、また来るために来年のホテルを予約する人も多いのがフジロックの特徴で、他のフェスで来年のホテルを予約して帰る人はいません。
他のフェスでは「出演アーティスト」が目当てなので、来年は誰が出演するのか分からないので予約しませんが、フジロックは、「フジロックに来ることが目的」なので、来年分も予約していくのです。これこそが究極の差別化であり、価格競争に巻き込まれない方法なのはと思います。
皆さんも、「価格を下げないと売れない」と思い込みすぎず、どの商品が、どんな価値や差別化を持たせれば売れるのかを考え直してみてはいかがでしょうか?
大事なキモは、「オンリーワンになれば価格競争に巻き込まれない」ということです。
SEOやWebマーケティングを独学で勉強し、SEOコンサルタントやGAIQなどの資格を取得。現在はSEOやアクセス解析、ネット広告などを扱うWebマーケティング部に在籍。半歩先を考えながらクライアントさんを伴走サポートすることを心がける。派手な施策よりもコツコツ地味で確実な施策を好む傾向あり。
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