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ペーパーレス時代でも最高益を生み出す三菱鉛筆の強さとは?  

2012/06/27 | マーケティング全般 | 経営全般

三菱鉛筆

こんにちは。アライブ株式会社 広報の田原です。

本日も販促お役立ち情報をお届け致します!

 

 

 

 

2000年頃、政府よりペーパーレス化について実施計画書が

公表され、その後ペーパーレス化を実施する企業が増えてきましたね。

 

 

ペーパーレスは、環境に配慮したエコの推進やコスト削減にも繋がる

ということもあり、各企業はここ数年様々な取り組みを行って

きているようです。

 

 

時代を追うごとに書類や書籍など各方面で電子化され、世の中は

目に見えてデジタル化が進んでいることが分かります。

 

 

 

しかし、このペーパーレス時代という状況下でありながら、

 

 

筆記具メーカーの三菱鉛筆は、2011年12月期の連結経常利益は

65億円、二期連続で最高益を更新と経営は好調とのこと。

 

 

 

そんな逆風下で、なぜ三菱鉛筆は収益を伸ばせているのでしょうか?

 

 

 

三菱鉛筆の永澤取締役はこう言います。

「01年のITバブルの崩壊以降、当社は大きく方向転換を進めてきました。

一つは、筆記具メーカーとしての原点回帰。もうひとつが、海外調達比率の

上昇です。それらが今、結果として実っていると思います。」と。

 

 

 

そもそも、その考え以前には、

 

「筆記具の市場が伸び続けることはない」

 

という想いから多角経営に乗り出し、CDやインクリボンも扱うように。

そして、文具店に卸す商品は、自社製造ではなく仕入れ品。

特徴のある商品ではないため、利益率は高くなかったようです。

 

 

そこから行き着いた私意が、

 

「これからは売り上げではなく、利益を重視する」

 

 

筆記具の製造に関して、プラスチックの成型、ペン先の加工、インクの配合

と、メーカーとしてすべて自社製造を行う方向へ踏み切ったのです。

 

 

メーカーの原点に戻ることで、競争力を取り戻そうという考え。

 

 

時代の流れや流行りなどを考えると、既存のものに固執せず、

新規事業の展開が必要なのではといった想いがしますが、

「原点回帰」とはシンプルでありながら的を得ている感じがします。

 

 

 

また言葉やその想いだけでなく、

売上高の6%を研究開発費に充てる、また従業員の約2800人のうち

約200人が開発者と言いますから驚きです。

 

恐らく、その経営者の想いから従業員も触発され、会社に貢献しようという

気持ちが自ずと湧いてくると思いますので、結果して生産性や収益に

結びついているのではないでしょうか。

 

 

実際、

 

なめらかな書き心地のボールペン「ジェットストリーム」や

芯先が自動回転するシャープペン「クルトガ」

 

など、ヒット商品が生まれたこともその社内環境によって傾注できた結果

ではないでしょうか。

 

 

私達消費者は、そういった内情を知らず商品を手に取ることが多いと思います。

ですが、やはり良い商品はそのような背景を知らずとも、その良さが自然と伝わってくる

感じがしています。きっと、開発者の熱意がその商品に込められて

いるからでしょう。

 

 

やがてその良さが、広く公表せずとも口コミ等で広がり、世の中に普及、

そして循環していく。また、その評価を受け、開発者は更なる想いで

魅力ある商品製作に注力するに違いありません。

 

 

経営者の一つのひらめきが、まさに功を奏した結果と言えるのではないでしょうか。

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