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Writer三輪 尚士
CEO / Founder
こんにちは。
アライブ株式会社 代表の三輪です。
先日このような記事がありました。
AI時代に「何もしない」取り残される日本の危機
業務のデジタル化が進まぬ日本は34カ国中最下位に
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50416
7月頭にサンフランシスコに行ってきましたが、
やはりそこでも従業員も会社もITを貪欲に取り入れて行っている雰囲気を感じました。
しかし日本ではこのデジタル化の波に乗り遅れて行っているような気がします。特に中小企業で社歴が長い企業が遅れているように思います。これは僕らのサービスであるWebサイトやWebマーケティングに限った話ではなくITやデジタル全般においてです。未だにファックスを使っていたり、紙での資料保管を重視したり、業務効率化のツールを若い社員なら使えるのに本人が使えないから採用しなかったりクラウドに拒否反応を示したり、チラシや雑誌広告の販促は理解しているけど、Web販促は理解できていなかったり、顧客データがエクセルでまとまっているくらいのもので、マーケティングとして活用できていなかったり、ITの話をすると「難しいからついていけん」と聞く耳を持たなかったり…。
これらは、「その会社のルール」というよりは「経営陣の怠慢によるIT化の拒否反応」だと思います。
この原因は、経営者の高齢化、「ジャパン アズ ナンバーワン」の頃の経営手法への固執、時代の変化についていけず、IT化を採用した場合、自分が社内の中で一番分からなくなることへの畏れです。また、日本は今までにたくさんの素晴らしい経営者を輩出してきました。松下幸之助さんや井深大さん、稲盛和夫さんなどたくさんの素晴らしい方の思想の本が出ています。僕もその本からたくさんのことを学びましたが、その思想のみを取り入れて時代について行っていない経営陣も多いように思います。たしかにたくさんの素晴らしい経営者の思想は時代を超えますが、本ではあまり語られませんが、彼らもその時代の最先端の技術や合理化をしています。その理念だけを信奉して、時代を乗り越えていく改革には着手していない経営陣が多くいます。
仮に若い危機感を持った社員が、会社のデジタル化、IT化、Webマーケティング化を行い
会社のイノベーションを提案したとしても、以下のようなことを経営陣は言っていませんか?
「デジタル化やIT化は、所詮手法の問題だろう?やろうと思えばすぐできる。
ツールに頼るのではなく、もっと我が社はやるべきことがあるのではないか?
それを先に行うことのほうが重要じゃないか?デジタル化はそこからだろう?」
そうやってもっともなことを言いながら、今まで慣れ親しんだ経営手法にしがみついているだけではないでしょうか?これは至極正論で、反論がしにくいのですが、では何を達成したらIT化するのでしょうか?
我が社のやるべきこととはなんでしょうか?
このようなIT化を阻む思考がはびこっています。
これは社員のせいではなく、時代についていけていない経営陣の責任だと僕は思います。経営陣のマインドが変われば、もともとITの素養のある日本はきっと変われます。経営陣がITの反対陣営にならず推進陣営になり、もっと日本の経営をワンランク上に昇華させていきましょう。
アライブ創業者。1980年生まれ。2001年21歳の時に幼なじみとデザイン会社を立ち上げ、数々の失敗をしながら、四苦八苦して会社を成長させていく。現在創業22年目、日本とベトナムで約130名のスタッフと共にWebマーケティングとデザインでクライアントの成長をサポートし続けている。歴史好き。