
創造的破壊の経営とは?
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こんにちは。アライブ代表の三輪です。
僕は仕事柄よく新幹線に乗りますが、
新幹線に乗ると、いつもある行動をします。
その行動は新幹線内でのある一言のアナウンスによってです。
その一言とは
「降りる方は、倒したリクライニングをお戻しになってください。」
です。
この言葉によって、
僕は、「ああ、倒したリクライニングを戻さないとな」と思って戻します。
今では戻すことが習慣なので、無意識に戻してから降車します。
なにげないたった一言ですが、この一言で僕は行動を起こしています。
乗客全員が従ってくれなくても、何割かはこのアナウンスのおかげで
リクライニングシートを戻します。
僕がこのアナウンスの意味を考察するに、
このアナウンスは「業務効率化に役立っている」はずだと思っています。
終点まで新幹線が到着すると、清掃のおばさんたちが
一斉に清掃します。
ゴミ収集、席の向き直し、そしてリクライニングを戻すことです。
次の出発まで少ない時間の中、少しでも業務効率化をするには、
作業が少ない方がよいに決まっています。
リクライニングも全て倒れているよりも出来る限り直っていた方が
作業が早くなるはずです。
この作業が早くなれば、清掃コストも下がりますし、
時間も短縮できれば、ダイヤ本数も増やせるかもしれません。
清掃のおばさんの給料が25万円が20人、運行本数が1日100本、
作業短縮が一人5分だった場合(本当の数字は分かりません)
118円×20人×100本=1日236,000円のコストダウン
1ヶ月約700万円のコストダウンとなります。
もちろんこれは推測ですが、
たった一言のアナウンスを入れるだけで、
これだけのコストが変わる可能性が出てくるのです。
あなたのビジネスも、お客様に「最後の一言」をちゃんとアナウンスしていますか?
商品やサービスの売りを徹底的にWEBやチラシに載せていても、
「最後のアナウンス」がないせいで、成約率が下がっているかもしれませんよ。