デザイナーの仕事は、おしゃれに装飾するだけ？

こんにちは。アライブ株式会社 デザインチームの岡田です。
突然ですが、皆さんはデザイナーの仕事はどういったものだと思っていますか?

見た目をおしゃれにすること?
かっこよく装飾していい感じに見せること?

もちろん見た目をよくすることは大切ですが、
ただ見た目を良くするだけ、それだけのために、高いお金を払うのって何だかもったいない気がしますよね。

ということで、一体デザインって何のために必要なのか、について私なりの考えをお話ししたいと思います。

 

「本当のデザイン」で一番大切にすることは何？

デザインというのは「ターゲットに向けて、伝えたい情報をわかりやすく伝えるために、情報を整理すること」が一番大切だと、私は考えています。

おしゃれにしたり、装飾をすることも確かにデザインですが、それよりも、まずは情報をわかりやすく整理することがとても大切です。

たとえば、まだ人気絶頂中のタピオカ(2019年夏現在)の新商品を売り出したい、お店のチラシを例に考えて見ましょう。

こんな風にバラバラの情報があったとします。
ではこれを元に、とりあえず、なんとなくおしゃれにデザインしてみましょう↓↓↓

 

デザインをしてみた

はい。こうなりました。
どうしょうか、これ。ぱっと見た感じはおしゃれな気がしますよね。

しかし内容は、正直ひどいものです。
何を伝えたいかがさっぱりです。

 

情報を整理して考えてみましょう

・一番伝えたい情報は何なのか?
・この商品の良さは何? 価格だけなの? そもそも400円は安いのか?
・どんな味があるかは、購入する上でのポイントだから、もっとわかりやすくしたい。
・お店の名前は大事なポイントなの?

このような考えを元に、情報をもっと引き出して整理し、作り直してみます↓↓↓

いかがでしょうか?
ぱっと見の雰囲気や装飾は変わっていませんが、
先ほどよりも、ぐーんと内容が伝わりやすく感じませんか?

整理したのは以下の点です。

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・一番伝えたい情報は、「トロピカルタピオカ」という新商品が夏に発売すること。
・この商品のポイントを以下に整理。
　【1】フルーティーな果肉たっぷりのフレーバー。
　【2】長時間煮込むことで、他店とは違うもちもちとした食感が強み
　【3】400円は有名店より安いけれど、すごく安いわけではないので、そこまで目立たせない。
・どんな味があるかは、購入する上でのポイントだから、もっとわかりやすくしたい。
　英語だけではなく、日本語もしっかりと記載して一目で伝わるように変更。
・お店の名前は今回はポイントではないので、さりげなく載せる(時と場合によりけり)

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今のは極端な例でしたが、
デザインとはこのように、ただ見た目をよくするのではく、まず情報を整理し、どのように見せるかを考え、伝えたいことを、伝えたい人に届けることが一番大切です。

 

お客様の要望をそのままデザインに反映するべき？

また、デザイン制作のやりとりをお客様としていると、お客様がデザインに違和感を感じて、
解決する方法をお客様自身が考え、ご提案してくださる時があります。

例えば、ご提出したデザインに対して、
お客様よりこういったご要望をいただくことがあります。

しかし、プロである私たちの目線からすると、そのご提案よりも、
よりよい解決策で、目的を達成できる方法を知っている場合が多いです。

例えばこういった感じです↓↓↓

このように、お客様から意見があった場合に、
見た目の良さと、伝えたいことを両立させて、
納得のできる着地点を探していくのがデザイナーの仕事です。

 

まとめ

デザインというのはただ見た目を飾りつける作業ではなく、

・何のためにやりたいのか
・どのユーザーに向けたものなのか
・どういった見せ方が最適なのか

を考え、行うものです。

美術や絵画は、自分の内なる思いをぶつける自己実現のようなものですが、デザインは誰かに何かを届けるという目的があってのものなので、デザイナーは、ただ見た目を整えるだけではなく、「このデザインは誰に何を伝えるべきか」「どのような表現方法が最適か」などを考えることを大切にしています。

そのため、お客様からは意見をいただきつつ、デザイナーとしてもプロフェッショナルな目線でデザインをブラッシュアップさせ、よりよいデザインを作っていければと思っています。